こんにちは、マンション管理士・行政書士のYです。
このコラムでは、自身の理事体験談を書いていきたいと思います。
今回は大規模修繕説明会でのお話。
自分が理事を務めていた2年目に大規模修繕工事が行われました。
その時は正直マンション運営に関する知識が全くなく、またそこまで興味もなかったので、【大規模修繕】と言われても、あーそうなんだ位にしか思いませんでした。
そんな感じなので、正直あまり当時の大規模修繕に関しての記憶がないのですが、そんな中でも憶えているのが、【予算と入札価格】に関してです。
この大規模修繕は、住民の中に1級建築士の方がいて、その方中心に大規模修繕委員会を作り、その委員会主導で行われていましたが、施工会社に関しては、管理会社からどこかから見つけてきた(入札が行われたかは覚えていません)何社から見積もりを取って、一番条件の良い会社に依頼するという手順で行われていたと思います。
あと、予算に関しては、リアルな金額を伝えるとそこに落ち着いてしまうので、ある程度バッファーを持った金額を提示していたと思います。
その手順通り、見積もりを取得し、修繕委員会で検討し、価格だけではなく、一番条件が良い会社を理事会で選び、総会で決議しました。
その中で、何も分からないながら気になったのが、落札価格と管理組合の予算が物凄くニアな金額だったことです。
勿論、バッファーを持った金額は伝えていますので、近い金額になるのは良いのですが、今回の落札価格はあまりにも金額が近似値でした。
気にはなったのですが、気が付いたのが総会中でしたので、特に質問はしなかったのですが、今考えてみたら、確実に事前に何らかのやりとりが管理会社と施工業者の間であったのではと予想できます。(あくまで予測です)
修繕委員長の建築士の方も、このような業者選定に関してはあまり明るくなかった印象もありますし、もっと業者選定に口を出しておけばよかったと、若干後悔しています。
(修繕自体は綺麗にしていただきました)
ある程度の紹介料が管理会社へ入るのは、実働が管理会社に発生しているのであればしょうがないかと思いますが、そうではない場合もまだまだ多いので、このあたりの管理組合側に立ったコンサルティングをやっていきたいと、この話を思い出して改めて強く思いました。(続く・・)