【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】7.補償話(2018年11月12日)

さて、大規模修繕時の竣工図面のうちタイルの補修図面が欠けていたことについて、施工にあたったC技研から「すべてのタイルの5年間保証」との「手打ち」話が持ちかけられたわけだが、果たしてそれは妥当な内容だったのか…?

誠実そうに補償話を持ち出したH林氏の様子にほだされて、またその時点では、「タイルの補修がやたら多かった」のは

「マンション建設時に問題があったせいではないか?」

との疑惑に目が向いていたこともあり、この補償の内容について、妻たちは当初、あまりまともには吟味してはいなかったらしい。

仮定の疑惑に引きずられ、現実の問題への対処を怠ってしまうとは、ヤツらしいと言えばなんともヤツらしい視野の狭さだが、ここに至ってようやく妻たちは、
「タイルの施工図面が提出されていないことの重要性」に目を向け出したようだ。

「せやかて、タイルの図面がないと、建設当初の施工不良の話に入られへんやん。もしかしたらこれ、施工不良を隠すための連係プレーなんかもしれへんし。」

施工不良を隠したいS建設が、今回の大規模修繕にあたったC技研とB建築設計にプレッシャーをかけ、「タイルの図面」が紛失したように仕組ませたのではないか、というわけだ。

このマンションを建てたS建設は、管理会社であり大規模修繕の監理を行ったS社(実際に監理にあたったB建築設計は、S社の下請け)の親会社であり、こう考えると、たしかにすべての当事者はつながっているように見える。マンション内の女性ネットワーク(というものを形成させつつあるらしい)でも、この疑惑話で盛り上がっているのだとか。

そうこうするうちに、B建築設計の担当者からK山理事長に直接コンタクトがあったらしい。
「タイルの図面について、直接お会いしてお話したい」との用件だそうだ。

 

 

あいにくと妻(副理事長)もI子さん(理事)も都合の悪い日時であったにも関わらず、K山理事長が一方的に面談を承知してしまったこと、その他にも理事会の運営を巡りなんだかんだあって、理事長とヤツらの関係は、一気に悪化する。

「日程は決定ですか?今から変更していただくわけにはいかないのでしょうか?」
と、妻。
「決定です。相手は理事長である私を名指しして面談を申し込んできたんです。日程を変更する理由はありません。」
K山理事長も意地になっている。

「大規模修繕時に副理事長を務めていたK山さんがひとりでお会いになるのは、相手にも舐められるし、マンション内にも疑惑を招くので、やめてください!」

「おっしゃっている意味が分かりません!!」

K山理事長の考えも理解できなくはない。自分が副理事長を務めていた期に行われた大規模修繕にケチがついてしまったのだから、小心者ながら責任感だけは強い彼としては、大ごとにならないうちに収束させたいとの一心なのだろう。
一方で妻たちは、K山理事長の気持ちなど意に介さず、マンション内に問題意識を広めるべく動き出している。

理事長であり男性である自分こそ、マンションを牛耳っている存在であると示したいとの、男のメンツってものもあったのだろう。
意地になったK山理事長は、B建築設計との単独面談を強行。その席で「C技研にすべてのタイルの5年間保証を約束させる」との「手打ち話」を持ち帰った。

憤慨したI子さんと妻は、「あれはK山理事長が個人的に行ったもんやし」とねじ込んで、次の理事会の席に、B建築設計の担当者を出席させる段取りを、強引に取り付けたらしい。

「実は当日、K山さんからメールが届いてたんやけど、最後の最後には、私たちが都合をつけて同席してくれるって、期待してたはったみたいですよ。」
I子さんは、K山理事長の思惑を暴露する。
「小心なくせに、最終的には女性が折れるものと思いこんではってんなぁ。」
「こっちの予定も聞かずに決めておいて、K山さんの都合に合わせられるか!ってんですよ。」
「しかも、前と同じ条件の話を、ただ聞いてきただけって、子どもの使いか!」
「ほんまや、まったくぅ。一人で交渉でけへんのやったら、最初からやめとけばよかったのに。」

I子さんも妻も、K山理事長には、既にまったくもって容赦がない。

(photo by photoAC)

この春まで、大阪市内のマンション(50戸)で管理組合の副理事長をしていました。昨年の理事の引き継ぎ直後に、その前年に行われた大規模修繕の竣工書類のうち、タイルの補修図面が提出されていなかったことが判明。施工会社に「ゴンドラを掛けての図面復元」を確約させるまでのやりとりや、その間に判明した様々な問題について、オットの目を借りてお伝えしたいと思います。

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