【フロントはメールを読んでいるのか問題】7.再見積もり

インターホンは3つのプランが見積もりとともに提案された。理事会はその中から採用プランを決定したが、金額については決着せず再見積もりを依頼した。玄関前のカメラをオプションとして希望者は実費負担で付けられるようにしたが、この見積もり提出も依頼。
さらにエントランスの鍵の見積もりは未提出。
7月に開催された理事会において、これらの提出期限を改めて7月末に設定したが、8月に入っても管理会社からの連絡は無い。ついでに8月中旬に発送を予定している説明会資料草案も来ていない。遅れます、の一報も無い。ある意味平常運転だ。

締め切りから一週間後の8月7日、インターホンと鍵交換工事の見積もり書が届いた。メールによると、各業者との金額交渉、社内調整を行った結果の見積もりだそうだ。「頑張って関係各所と調整したぜ」ってことか。あるいは「調整をしていたから期限に遅れた」ってことか。そういえば、遅れたことに対する詫びも毎度のことながら、無い。
見積書の日付をみると、インターホンは7月16日付け、鍵は7月30日付け。インターホンは3週間以上!経ってからの送付。前回に引き続いて、その気があれば提出期限の7月末に十分間に合ったはず。

もう一度言おう。
フロントは締め切りを守ろうという気が無いのか?

いや、彼には締め切りという概念自体が無いのかもしれない。もうメールを読んでいるのかどうかという次元ではなくなってきたようだ。

見積もりの内容を見よう。
私はインターホンの各プランを比較するためにファイルを作成している。そこに今回の最終見積もりを追加してみた。
前回の見積もりで、プラン2とプラン3で住宅情報盤がモノは同じなのに値引き率はプラン3の方が高かった。プラン2の採用が決定したので値引き率がプラン3に近づくかと思ったが、そこは変わらず。
「値引き」が前回から増額し見積総額が5%弱低くなり、結果的に住宅情報盤の値引き率がプラン3と同率となった場合よりも安くなっていた。

住戸前にオプションで付けられるカメラの見積もりは、最終調整中なのでもうしばらく待て、とのこと。

鍵の見積もりは2つの金額が提示されていた。実は採用予定の電子キーには個別ID方式と一括ID方式の2種類があるのだが、当理事会ではこの段階になってそのことが分かったのだ。無理もない。7月の理事会に鍵の業者は来ていなかったし、フロントからそういう説明を受けたこともない。これはフロントの不手際と言っていいだろう。
見積もりは一括ID方式を基本としていて、こちらは明細が記載されていた。個別ID方式は参考価格という名目で総額のみが提示されている。管理会社あるいは鍵の業者は一括ID方式を提案するということだ。
2つの方式の違いについては後述する。

8月10日、最終調整中だった住戸前オプションカメラの見積もりが来た。
前回提示された額はカメラそのものの金額だった。オプションなし(音声のみ)の費用は管理組合から支払うので、その分もオプション申込者が負担するのは妥当ではない。
例えば、音声のみの金額が1万円、カメラ付きの金額が1.5万円だと仮定する。1万円はオプションの有無に関わらず管理組合から支払うので、オプション申込者は差額の5千円+手数料等の負担で済むはず、というのが管理組合の主張だった。
今回の見積もりではそれが勘案された金額が提示された。

同8月10日、理事長が役員宛に出したメールで、インターホン改修工事は管理会社から提示された見積もりでOK、発注書を速やかに出したい、と意見表明。
翌8月11日、営繕を担当している一級建築士の理事が、メールで理事長案への賛同を表明。
8月12日、私は自分の結論、インターホンの見積もりは妥当との考えを根拠とともに役員に宛ててメールした。

インターホンの採用に関するやり取りはこれが最後だ。他の理事からのメールは無い。また、発注に関する理事長からの連絡も無いが、おそらく発注したのだろう。

インターホンはこれでほぼ終了だが、鍵の検討や説明会の準備を並行して行っている。次回は鍵について記載する。

つづく

(photo by photoAC)

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