マンションの植栽の専門的な管理を、植栽業者に管理会社を通じて外注している管理組合。
植栽管理の管理内容を見直すことになりました。
専門業者の業務の内訳を管理会社が説明した内容を見て、理事から疑問の声が上がります。
フロント担当の上司の課長とのやり取りは以下の通りです___。
理事「樹木の選定、施肥、害虫駆除に加えて、年4回の除草が含まれていますが、除草は清掃スタッフが行えばいいのではないですか?現に清掃スタッフで時々除草をしてもらっているのでは?」
管理会社「清掃スタッフの清掃業務には植え込みの除草は含まれておりません」
理事「清掃業務仕様書ではどうなっているの?」
管理会社「毎月1回となっています」
理事「清掃スタッフが毎月1回除草するのなら、専門業者の年4回の除草は不要だから、費用を削減できますね」
管理会社「清掃業務仕様書の特記事項には、『月1回の対象部位については汚れ具合、季節ごとの変化等を確認したうえで、必要に応じて清掃作業を実施します。』との記述があります。当マンションでは家庭ごみの回収整理などに清掃スタッフの時間が割かれて、とても除草にまで手が回りません。敷地全体の除草は大変な作業量です」
理事「べつに一斉に実施しろとは言いません。何人も清掃スタッフがいるのだから、そのうちの一人が月20日勤務するとして、敷地の20分の1を毎日少しの時間除草すれば実施可能では?」
管理会社「現状の体制では対応はできかねます。当社の他のマンションでも専門業者に植栽を外注する場合は除草を含めて対応をお願いしています」
理事「当マンションの管理仕様を提案したのは御社であり、自分で提案して清掃業務仕様書に盛り込んだ内容を、スタッフの手が回らないから対応できないというのは納得できません。清掃スタッフの人員も貴社が提案したのでしょう」
管理会社「そこまで言われるなら、今までは時間の許す範囲で清掃スタッフが除草を行ってまいりましたが、今後一切対応は致しません」
理事「本当ですか?そうおっしゃるのは会社の方針でしょうか?」
管理会社「会社の方針です」
理事 「一度○○課長の上司の方とお話をする場を検討頂けませんか?」
___信じられないやり取りです。
お客様に逆切れしたのは全国でも有数の管理会社の管理職です。
管理会社の担当支店でも、管理戸数ではトップクラスのタワーマンションの理事会での一コマです。
お客様に逆切れしたのは全国でも有数の管理会社の管理職です。
管理会社の担当支店でも、管理戸数ではトップクラスのタワーマンションの理事会での一コマです。
こちらの理事会では、これ以外にも多くの不満が管理会社に対して鬱積しています。
植栽や清掃の見直しをテーマに理事会で議論してきましたが、一向に解決策が見えてきません。
次回の理事会では、いよいよ支店長のお出ましとなりました。
(その2へつづく)