【フロントはメールを読んでいるのか問題】4.仕様

当管理組合は2年の検討期間を経てインターホンとエントランス鍵のリニューアルに向けてやっと動き始めた。
ここで、インターホンと鍵について、現行の仕様と採用候補について見ておこう。

・インターホン

現行のシステムは20年以上前のものでカメラが無い。来訪者がインターホンを押すと「ピンポーン!」と呼び出し音が鳴るが、受話器を上げて会話しないと誰が来たかは分からない。録音、録画機能も無いため、留守に来訪者があっても分からなかった。
検討する機種は、来訪者が分かるカメラ付きの最新式が対象となった。
提案されたプランは3つ。
プラン1は、住宅情報盤のモニターサイズが3.5インチで、モニターの横にあるボタンを押して操作する。来訪者の映像を録画したりメッセージを録音する機能は無い。その他、火災発生時やガス漏れ時などに警告音を出すセキュリティ機能、緊急地震速報のコール機能などもある。
プラン2は、モニターサイズが7インチと大型になり、タッチパネル方式で操作性も向上。録音・録画機能を装備し、留守時に誰が訪問したかが分かる。
プラン3は、住宅情報盤はプラン2と同じものだ。両者の相違点は住戸前のカメラの有無。プラン2が住戸前のインターホンが音声通話のみなのに対して、プラン3は住戸前にもカメラが設置される。エントランスからの呼び出しと同様に部屋の前の来訪者を確認できることに加えて、呼び出しがない状態でも室内から住戸前の映像が確認できる。

・鍵

現行の鍵はシリンダーで、エントランスのオートロック解錠のほか、建物裏口のドア、非常階段扉、マンション裏出口など、共用部で施錠されている箇所の解錠を1本の鍵で行っている。
マンションの新築当時は、逆マスターで共用部と各住戸のドアは1本の鍵で開け閉めできていたのだが、ピッキング盗が横行したとき、管理組合主導で希望者はピッキングに強いディンプルキーへ変更したことがある。このとき逆マスターは行われず、交換した世帯は自室用と共用部用の2種類(2本)の鍵を持つこととなった。
今回エントランスのオートロック解錠のシリンダー不具合解消のため、共用部の鍵を交換することとした。
鍵の仕様決定に際し、理事会では以下のことを検討し、決定しなければならない。

・シリンダー錠 or 電子錠

現行のシリンダーでは長い期間使用しているうちに、内部が物理的に摩耗したり鍵穴に異物が溜まったりして、解錠がうまくいかない状況が発生。そのたびに業者を呼んで分解掃除をして凌いできた。電子キーではその問題が無いため電子キーを採用することに決定した。

・解錠方法

当マンションで採用を検討しているメーカーの電子キーは、操作盤に鍵を軽く触れて解錠するタイプ、鍵を近づけて解錠するタイプ、バッグやポケットなどに入れたままでも解錠できるタイプの3種類がある。バッグに入れたままで解錠できるタイプは荷物の多いとき便利などという意見もあったが、使い勝手と金額のバランスから「操作盤に近づけるタイプ」に決定。

・キーの形状

選択肢はキャッシュカードのような「カードタイプ」、細長いラグビーボールのような形をした「タグタイプ」、シリンダーの鍵にかぶせる「キーヘッドタイプ」の3種類。
カードタイプは今後生産されなくなるということで候補から外れた。キーヘッドタイプは鍵と一体化させることができるので使い勝手がいいが、既存の鍵にかぶせるのはいろいろ面倒だ。ということで、「タグタイプ」に決定した。キーが小さく、本体に穴が開いているので、キーホルダーに他の鍵と一緒に付けて使うことができる。

・IDの管理方式

電子キーはすべての鍵に個別のIDが付与された個別ID方式と、1つのマンションで同じIDが付与された一括ID方式がある。
この選択についてはちょっとすったもんだすることになる。あとで詳しく書くことにしよう。

・交換の範囲

共用部の出入り口は、前述のようにエントランスのオートロックのほかに、建物の裏口、各階から非常階段への扉、マンション敷地の裏側出入り口などがある。これらすべてを電子キーと交換するのか、エントランスのみとするのかを決定しなければならない。
電子キーはエントランスの解錠のみとし、それ以外は現状のままとすることになった。つまり、共用部の鍵は2本(シリンダー1本+タグ)持ちとなる。

5月31日に行われた理事会において以上を検討し、管理会社に見積もり提出を依頼した。提出期限は2週間後の6月15日。

つづく

(photo by photoAC)

マンションの面倒ごとは管理組合と管理会社が解決してくれるって思っていませんか?私、アライは、理事になるまでそう思っていました。それと、自分のマンションにはこれといった問題が無い、とも。理事になってはじめて知った自分のマンションの様々な問題とその解決策について、リスクマネジメントの観点から考えてみます。

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