【フロントはメールを読んでいるのか問題】3.プレーヤー

20期にインターホンの不具合が発生し、翌年からリニューアルの検討を開始するも、21期、22期と検討だけで2年が過ぎた。
そして迎えた23期。この期では機種の選定、工事業者の選定、説明会の実施、交換工事の実施と、ことは一気に進んだ。総会開催後の2月から10月の工事実施までは約9ヵ月強。
理事会がこの件で動いていたのは実質半年もない。もの凄いスピード感だ。

まずは予算の確保。総会にMAXの予算額(すべての住戸前にカメラを設置、専有部の住宅情報盤費用込み)を計上し、事業計画案、予算案ともに承認された。総会で承認されたことを免罪符とするかの如く、仕様、機種、業者の選定を理事会決議で行った。前期で検討事項となっていた住宅情報盤の費用負担に関する検討もいつの間にかどこかに行ってしまい、管理組合負担になっている。
この進め方は規約に照らしてもおかしい、理事会の権限を超えている。と、この原稿を書きながら思うけれども、私も当時はそれほど深く考えていなかった。今なら異を唱えただろうと思う。いや、実際、この2年後に、共用部に掛かるリフォーム工事を承認しようとする理事長と、それに反対する私は対立するのだが、当時は共用部と専有部の切り分けについてそこまで分かっていなかった。
ほかの手続きについても問題あるよなーと思うことがあったが、新参者だし、同じマンションに住んでるし、わざわざ言うのも何だしなーと思って黙っていた。規約のことで頭がいっぱいで、ほかのことにまで気が回らなかったというのも、ある。

プレーヤーは4名+1

この期の理事は、理事長と、営繕担当の理事2名、私アライともう1名の5名。
理事長は元ゼネコン勤務、営繕を担当する理事2名のうち1名は一級建築士の資格を持ち建築関係の仕事に従事するプロ、もう1名も、私は良く知らないのだがやはり建築関係の仕事に携わっていたらしい。
理事の中で建築のド素人は私ともう1名の2名だ。もう1名のこの方はほとんど理事会に出席しないし、たまに出席しても意見を言わずプレーヤーとして機能していないので、頭数には入らない。実質4名の理事会だ。
さらに当管理組合には監事1名がいる。議決には加わらないし、討議にも基本的には参加しないが、理事会には出席しているし一連のメールは監事にも送付されている。本稿で「役員」と表記している場合、理事と監事のことだ。

つづく

(photo by photoAC)

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